【よくある資産運用の勘違い】 ~資産形成層における長期投資とは~

 

こんにちは。

今回はみなさんがよく勘違される長期投資の本質に迫ります。

 

昨今の副業や副収入ブームで資産運用を題材にした雑誌、またはblogやyoutubeをよく見るようになりました。

その際に必ず出る言葉が長期投資です。

特に長期投資で有名なウォーレン・バフェットを引き合いに、コカ・コーラ、マクドナルド、ウェルズ・ファーゴなどバフェット銘柄を推奨する内容や、高配当株の長期保有を推薦する書籍が多く出回っています。

 

この投資方針は富裕層の方にとっては非常に正しい戦略ですが、そうでない方にとってはあまり適切だとは言えません。

本日はその理由についてお話していこうと思います。

 

長期投資におけるポイント

・実はバフェット銘柄(割安大型株)のパフォーマンスは指数並

・バフェット銘柄を長期保有に適するのは富裕層だけ

・高配当株も同様

・長期保有を前提に投資をするなら産業ライフサイクルに着目

 

バフェット銘柄のパフォーマンス

 

まずは以下のチャートをご覧ください。

 

・ウェルズファーゴとS&P500指数の比較チャート

 

・コカ・コーラとS&P500指数の比較チャート

 

 

・マクドナルドとS&P500指数の比較チャート

 

チャートからもわかるようにS&P500とほとんど同水準、もしくはアンダーパフォームしています。

直近のバフェットの銘柄は決してパフォーマンスが良いとは言えません。

 

ではなぜバフェットがここまで称され、かつ大きな資産を築けたのでしょうか?

その理由は大きく二つあると考えています。

 

バフェットがここまで資産を築けた理由

 

➀悪材料がでて大きく下落したタイミングで銘柄を拾うのに長けていたから(投資のタイミングがうまい)

 

バフェットの投資の哲学書を読むと投資コンセプトは徹底されています。

 

市場における独占力を持つ銘柄に悪い材料が出た時に限り、資産を集中して投資を行う。

 

それ以外にも収益率が高いとかインフレを価格に上乗せできるとか詳細な条件はいくつかありますが、基本はこの大きく売られた銘柄に一極集中投資をし、利益を上げてきたのです。

 

これを実現するのは中々一般的な投資家にとっては難しいです。

株価が急落した際にどの時点が売られ過ぎなのか、財務とその企業事業内容を理解してない人には判断ができないからです。

 

ちなみに下記の書籍は僕が学生時代に何度も読むくらい内容が素晴らしい良書です!

 

「億万長者を目指すバフェットの銘柄選択術」

・Amazon

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

・楽天

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術 / メアリー・バフェット 【本】

 

 

②50年前のアメリカに投資をしてきたから(アメリカも以前は新興国並の成長率だった)

 

正直、最初にあげた要素よりもこちらの方が要因が大きいと思います。

バフェットがまだ若かったときのアメリカのGDP成長率は10~15%ほどあり、現在の約5倍の成長率です。

しかも当時から世界はアメリカがけん引していたことから多くの投資資金が米国市場に集まり米国株式を押し上げてきました。

 

 

バフェット銘柄を長期投資すべきは富裕層だけの理由

 

なぜ富裕層だけなのかというと、

それは投資金額と投資ステージが違うからです。

 

世の中の富裕層の方々は一つの銘柄に対して1億円で投資をしたりします。

仮に指数が上がらなくでも配当利回りが4%あれば年間400万円の収入が生まれます。

 

一つの銘柄に一億円投資をするような方は当然他の銘柄にも投資をしており、年間配当だけでも2,000万~3,000万円くらいの収入があります。

そのため指数に株価が負けようが生活は十分潤います。

 

富裕層の方々はすでにある程度資産が構築されており、増やすといよりも、資産を守る方にニーズが在るため、バフェットの銘柄戦略が非常に有効になってくるわけです。

 

しかし、これから資産形成をしていく世代の方にとってこの戦略はミスマッチであり、資産を増やす有効な手段とは言えないのです。

 

仮に1,000万円投資をしたとして、同様に4%の配当利回りだと年間入ってくる収入は40万円です。

10年経てば400万。30年たてば1,200万(分かりやすくするために単利でお話します)で、なんとか税金を差し引くと約2,000万円貯める事ができますが、ご存知の通り60歳で退職して、貯金が2.000万円では少な過ぎます。

 

ゆとりある生活を行うのは難しいでしょう。

 

安定株の長期保有も同じ

 

よく安定株=配当利回りが高い銘柄の長期保有を促す投資本や雑誌を散見されますが、

これもバフェット投資同様オススメできません。

 

一般的に配当が高い企業は事業に再投資するより、配当を出した方が投資家に還元できると思って配当をだしています。

すなわち、その企業が属する産業事態が成熟してしまい成長余力がなくなってしまっていることを物語っています。

 

そういう産業にある会社に投資をしても、株価は上がらず、せっかくの長期投資のチャンスを逃すことになってしまいます。

 

資産形成層にはどういった投資が向いているのか

 

私がまずオススメしたいのは産業のライフサイクルに着目することです。

下記のグラフをご覧ください。

 

 

この成熟期以降の産業に投資をしても、株価はなかなかあがりません。

上昇したとしても指数と同等程度でしょう…

 

例えば自動車産業などが典型的な例です。

「いやいや、今後電気自動車が一般的になればまた車が売れるじゃないか」

という風に思われるかもしれませんが、例えばトヨタの売上に対してEV車がどれだけ貢献できるでしょうか。

 

EV車が売れて、今までの自動車がその分売れなくなってしまえば、収益に対するインパクトは皆無です。

もちろん他の自動車メーカーからシェアを圧倒的に奪えれば話は別ですが、他のメーカーも頑張っている中でそういう産業の企業の株価が2倍、3倍になることはかなり難しいです。

 

長期投資をするなら産業ライフサイクルの中でも成長期の分類に属する銘柄に投資をする

 

市場規模が拡大する産業に投資すれば銘柄の選択が仮に間違ったとしても株価は大きく上昇します。

例えばオリンピック後の建設株や5Gがらみの銘柄は日経平均を大きく上回りました。

 

 

大成や大林のような企業ですら株価は3倍近く上昇しています。

しかも、重要なのはオリンピックが決まったあとや、5Gの話が出た後から投資をしても十分上昇している点です。

 

株価はすべての情報が織り込まれているといわれますが、織り込まれるのはせいぜい半年か1年先の株価であり、今後何年間にも渡って産業が拡大していく企業の株であれば十分長期投資の恩恵を受けることができます。

 

これこそ長期投資の醍醐味だといえます。

 

ちなみにこの考えに気づかせてくれたのが以下の書籍になります。

産業ライフサイクルはもちろん機関投資家がどのように動いて投資をしているかも記載されており、非常に参考になります。

 

「全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦」

・Amazon

全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦

 

まとめ

 

では、これまでお話ししてきた内容をまとめておきます。

 

本日のまとめ

🔹バフェット銘柄や高配当銘柄を長期保有するのはすでに資産をある程度持った富裕層に限る

🔹資産形成層は産業ライフサイクルにおける、成長期産業の銘柄に投資すべき

🔹成長期産業の企業の株はニュースフローが出た後に投資をしても十分恩恵をうけることができる

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は資産形成層における長期投資の考え方をお伝えさせて頂きました。

次回はさらに深掘りしていきますのでよろしくお願いします。

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

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