【貸借対照表と損益計算書】~#1 貸借対照表(BS)とは~

 

どうもいけちゃんです。

 

先日、東京も緊急事態宣言が解除され、それに伴って日経平均株価も21,000円台を回復しています。

 

そろそろ何か日本株を仕込もうかなと銘柄を探している方も多いかと思いますが…

皆さん銘柄を決める時、株価指数やチャートだけを見て判断していないでしょうか。

 

もちろんそれらも大切ですが、それ以上に企業の決算書を見ることが非常に重要です。

決算書を見ることで、その企業がどんな活動をしてきたのかが分かるからです。

 

そこで今回から、決算書の代表的な要素である貸借対照表損益計算書に関して分かりやすく解説していこうと思います!

 

まずは貸借対照表からです。

 

貸借対照表のポイント

・貸借対照表は企業のお財布事情が分かる

・貸借対照表は企業が戦略を決める上でのベースとなる

 

貸借対照表とは

 

そもそも貸借対照表とは何なのでしょうか?

 

それは、企業がどのような形で資産を持っているのか、そしてなぜそれらの資産を持っているのかを表したものです。

 

分かりやすく、身近な例でお話ししましょう。

 

例えば、これが僕の資産だったとします。

 

左側が、資産の形を示し、右側が資産を持つに至った理由を示しています。

それぞれを借方貸方と呼びます。

貸方の借りたお金というのは、左側の車や家を購入する際に組んだローンなどです。

 

ここで重要なことが2つあります。

 

1つ目は、借方の箱と貸方の箱の大きさは必ず一致すること。

2つ目は、資産を持つには必ず理由が存在し、その理由は「借りる・稼ぐ・もらう」の3つしかない

 

ということです。

 

拾うっていうのもあるぞ!という声が聞こえてきそうですが、それは「もらう」に該当します。

 

資産を持っている以上、それをどのように手に入れたのかという理由が必ず存在します。

そのため、借方が1,000万円なら、貸方も1,000万円になります。

仮に数字が一致しない場合があるとすれば、おそらくお金や資産が天から降ってきたことになります…

そんなことがあって欲しいものですが…笑

 

 

貸借対照表の対照とはこの借方貸方の数字が一致し左右対照になることに由来しています。

 

では、この貸借対照表が企業のものだったらどうなるのでしょうか?

 

それがこちらです。

 

決算では借方の方を資産と呼び、貸方の方は負債純資産(資本)に分かれています。

 

企業の場合、借りるというのは金融機関からの借り入れや社債の発行などが考えられます。

また、「もらう」というのは株主からの出資金が該当します。

出資されたお金に返還義務はないですよね。

 

このように貸借対照表を見れば、企業がどんな資産を持っていて、その資産をどうやって買ったのかを知ることが出来るわけです。

仮に貸方の方が負債まみれならいくら資産を持っていても、決して健全とは言えないですよね…

 

流動と固定

 

これまで、貸借対照表の大枠を説明してきましたが、資産と負債は流動と固定の2種類に分類されます。

 

 

これは日立製作所の実際の貸借対照表の一部になります。

 

ご覧の通り、資産の部と負債の部でそれぞれ流動と固定という分類がされています。

 

皆さんのご想像の通り、すぐにお金になる或いはすぐに返さないといけない資産や負債が流動。そうでないものは固定。という認識で合っています。

ただ、これだけでは曖昧過ぎですよね…

 

では流動と固定を決める基準は何なのでしょうか?

 

その基準は2つあります。

🔹正常営業循環基準

🔹1年基準

です。

 

まず、第一に正常営業循環基準のフィルターをかけます。

正常営業循環基準とは企業の通常業務の中で生じる資産や債務のことです。

 

例えば、製造業であれば仕入れた原材料、製造途中の仕掛品、完成した製品、そして売掛金が流動資産。逆に原材料を仕入れた時の買掛金などは通常の業務を行う上で発生しうる資産・債務になるので流動に分類されます。

そのため、何十年も醸成させるようなワインやウィスキーも酒造メーカーにとっては流動資産になります。

 

 

一方で、正常営業循環基準に該当せず、且つ1年以内に現金化されない、或いは返済義務が来ない資産・負債は固定に分類されます。

 

日立の貸借対照表の中で言えば、固定資産の「関係会社株式」は日立の通常の製造業務とは関係なく、且つ将来的に売る予定のない資産であるため固定資産に分類されています。

また、1年以内に満期が来る社債や、返済期日が来る借入金は流動負債になります。

 

ちなみに余談ですが、自社で作ったものを製品、他社から仕入れたものは商品と呼びます。そのため小売業者の資産は商品という記載がされます。

 

貸借対照表を読むことで世界が広がる

 

以上が、貸借対照表の基礎になります。

 

貸借対照表の中の「引当金」や、連結貸借対照表に出てくる「のれん」など細かい内容が分からなくても、これまでお話してきた大枠が分かるだけでも企業の見方は大きく変わってくるはずです。

(連結に関してはこのシリーズでまた説明します)

 

 

これはキーエンスの貸借対照表ですが、同社は電機メーカーのはずなのに固定資産の部に工場の表記がありません…。

 

そうです、キーエンスは自社工場を持たない、いわゆる「ファブレス」だからです。

そのためキーエンスの資産の大半は流動資産になっています。

 

逆に電力会社や鉄道会社の資産のほとんどは固定資産が占めています。

発電所や車両を多数保有しているからですね。

 

繰り返しになりますが、貸借対照表は企業のお財布状況を知るうえで情報がたくさんつまっており、各社が戦略を立てる上での基礎になるため、投資家の皆さんもしっかりと確認しておくべきです!

 

財務についてもっと勉強したい方へ

 

今後、僕のブログで貸借対照表や損益計算書の解説をシリーズ化していきますが、それと並行して自分でも勉強したい!という方向けにおススメの書籍を紹介しますので参考にしてみてください。

 

 

・Amazon

新・現代会計入門 第4版

・楽天

新・現代会計入門

 

米国会計基準との違いなども分かりやすく解説されており、これ一冊で財務のことは一通りマスターできると思います!

 

まとめ

 

では今回の内容をまとめておきます。

 

貸借対照表のポイント

・借方、貸方の金額は必ず一致する

・貸借対照表が読めれば、企業の見方が大きく変わる

・貸借対照表は企業の戦略の基礎のため、投資をする上での情報が盛りだくさん

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

次回は損益計算書について解説しますのでお楽しみに。

 

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