どうもいけちゃんです。
今日は予告通り、米国株式に関してお話ししていきます。
なぜ、このタイミングで米株かというと…
理由は一つ、チャンスだから!です(笑)
これまで株式の基礎に加えて、日経平均の過去の相場変動時の事例を検証してきましたが、米国株式市場も今回のコロナショックの影響で直近の高値から2割以上、約7,000ドル超下落しています。(2020/3/15現在)
且つ、為替も円高ドル安に振れている状況です。
米国国内でも新型コロナウイルスの感染者が増えていることから、まだ油断は出来ませんが、米株投資にとっては絶好のチャンスだと思っています。
また、今後皆さんが資産運用を行っていく上で、米株と向き合う機会は間違いなく増えていくはずです!
そこで今回は米株投資の意義から、米株の基礎の基礎、更には米株投資の注意点に関してお話ししていきます。
米国株式投資の意義とは
米株投資の意義に関しては主に以下の3つが考えられます。
🔹成長性の高い企業が多い
🔹株主還元に積極的
🔹少額から始めることが出来る
成長性の高い企業が多い
米国株式というと難しく聞こえますが、僕たちの日常生活について考えてみると、米国企業様様であることがよく分かります。
例えば、普段使っているスマホ。iPhoneユーザーの方もけっこう多いと思いますが、もろアップル社の恩恵を受けています。
また、そのスマホで何かを調べたり、ネットショッピングをする時に使っているGoogleやAmazon。これらもアメリカの会社ですよね。
更には、仕事でよく使うワードとかエクセル。あれなんかはマイクロソフトのサービスです。
とまあ、挙げたら切りがないくらい多いわけです。
それもそのはず、世界の企業の時価総額(株価×発行済み株式数)のランキングを見ても米国企業ばかりです。
ちなみに世界に流通する株式全体に占める米株の割合は40%を超えると言われています!
そんな米国企業の成長力は株価指数を見れば一目瞭然です。
これは1990年から現在までの30年間の日経平均株価とNYダウの比較です。
(NYダウとは何ぞやについては後ほどご説明しますね)
米国株式全体は30年間で8倍にも9倍にもなっているのに対して、日経平均株価はなんと…約40%のマイナス!!泣
いやいや、日本はバブルの崩壊とか東日本大震災もあったししょうがないじゃん。
と思うかもしれませんが、アメリカも9.11同時多発テロや100年に一度と言われたリーマンショックを経験しています。
株価指数全体で見てもこの上昇力ですから、個別銘柄でみるとその勢いはすさまじいものがあります。
いずれにせよ同じ期間運用するのであれば、日本株よりも米国株式の方が圧倒的にリターンが期待出来るということです。
株主還元に積極的
【運用商品入門】株式の巻part1で株主還元に関してお話ししましたが、米国企業は投資家に対する株主還元が超積極的です。
なぜなら、金融リテラシー(金融に関する経験や知識)が豊富な米国では、投資家にちゃんと利益還元をしない企業は信頼されず、支持を失ってしまうからです。

米国企業の株主還元は日本とは少し違った方法が採られています。
1つ目は配当金です。
これは日本と同じですね。
ただし、米国では3か月ごとに決算を発表する企業がほとんどのため配当金も年に4回出されます。日本企業の年に1,2回と比べてもその多さが分かります。
しかも、増配(配当金を増やすこと)にも余念がありません。
例えばP&Gは62年間、ジョンソン&ジョンソンとコカ・コーラは56年間継続して増配しています。
増配をするためにはそれなりの業績が必要ですが、それを半世紀以上も継続出来るというのは信じがたいことです。
ちなみに日本では花王の29年連続増配がトップです。
(*配当金については現地で10%、国内で20.315%税金が源泉徴収されます)
2つ目は株価の値上がりです。
世界の時価総額ランキングに入っているAmazonやアルファベットといった銘柄をはじめとして、配当利回りが0というものも少なくありません。
ではこうした企業が何で株主還元しているかというと、株価の値上がりです。
つまり、余剰金は配当ではなく、設備投資に回します。その代わり株価の上昇で皆さんに利益還元します。ということです。
これはAmazonの10年間のチャートです。なんと10年間で株価が10倍近くになっていることが分かります。
これが米国企業の株主還元の力なのです!
少額から始めることが出来る
成長性の高さのみならず、株主還元まで充実している。
こんな米株を買うにはさぞお金が要ることだろうと思いますよね?
全くそんなことはありません!
なんと米株は1株から買うことが出来ます。
例えばAmazonを買いたいと思ったとします。(2020/3/15時点での概算値)
直近株価が1770ドル、為替は1ドルが108円くらいですから、1株買うのに約19万円という計算になります。
他にも株価が数十ドルとかの銘柄もあります。
つまり、たった数万円、数十万円で世界をリードする企業の株主になれちゃうのも米株に投資する意義の一つだと思います。
米国株式の基礎
米株投資の意義について熱く話し過ぎたので、ここでは米国の2つの代表的な株価指数について触れるだけに留めておきます。
NYダウとは
NYダウの正式名称は「ダウ工業株30種平均」です。
有名なウォールストリートジャーナルを発行している、ダウ・ジョーンズ社という会社が算出している指数です。
その歴史は古く、1896年から算出されています。当時は12銘柄でしたが、徐々に増えて今は30銘柄を対象としています。
日経平均225銘柄と同様に、定期的に銘柄の見直しが行われています。
ただ、日経平均株価もそうですが限られた銘柄しか対象にしておらず、好業績の銘柄を中心に選定されているため、あくまで全体の動きを見る上での目安程度だと思って下さい。
S&P500とは
S&P500は日本でいうTOPIXにあたる株価指数で、TOPIXと同様に時価総額をベースに算出されています。
500とあるように、工業株400種、運輸株20種、公共株40種、金融株40種の計500種で構成されていて、ニューヨーク証券取引所の時価総額全体の75%をカバーしています。
そのため、より正確に市場全体の動きを知りたい場合はS&P500指数を参照にすると良いと思います。
ちなみに米国の証券取引所は、主にニューヨーク証券取引所と、新興企業向けのナスダックの2ヶ所になります。
米国株式投資の注意点
米株に投資する上で注意すべき点として以下のことが考えられます。
🔹価格変動
🔹為替変動
🔹取引時間
🔹手数料
価格変動
株なんだから価格変動は当たり前じゃん!
確かにそうなんですが、米国市場には日本のように、ストップ安・ストップ高みたいな値幅制限はありません。
そのため、個別銘柄については一日でとんでもなく変動することがあります。
リーマンショック後に導入されたサーキットブレーカー制度については、今回のコロナショックで初めて発動されましたが、一時的に取引を停止させるものであり、値幅制限を設けているわけではありません。
そのため、米株を成行で売買する際は要注意です!!
為替変動
米株を買うということは当然、米ドル建てで買うわけですから、為替の変動も収支に影響してきます。
円安ドル高になれば良いですが…円高ドル安はマイナス要因になります。
場合によっては株安、通貨安のダブルパンチをくらうこともあり得ます。
(もちろん、株高通貨高でウハウハの時もありますよ!)
取引時間
ニューヨーク証券取引所は現地時間の9時半から16時まででお昼休みはありません。
この時、当然日本は真夜中で皆さんが寝ている時間になります。
ネット証券で取引をしていて、昼夜逆転生活してます!
というならまだしも、僕らが知らぬ間に株価が大きく変動していることもあります…( 一一)
手数料
米株取引の手数料も国内株式同様にネット証券と、対面の大手証券会社とではかなりの差があります。
ネット証券の中で最も米株に強いマネックス証券では、
約定金額の0.45%で、0~20米ドル
となっています。つまり最大でも20米ドル、約2,100円くらいしかかからないということです。
安すぎ~
では問題の大手証券会社ではどうでしょうか?
大手証券会社では取引手法が主に2通りあります。
1つは、現地に直接発注する委託取引です。
これは指値や成行注文が出せる反面、約定が成立するのは次の日になります。
片道、大体1.2%掛かります。
2つめは、証券会社を相手方とする店頭取引です。
こちらは証券会社が調達してきた株を買うスタイルで、決められた価格で売買するためその場で約定が成立します。
片道2.5%~3%掛かります。
やっぱり高すぎ~
そしてどこで取引するにせよ、米ドルを買うための為替手数料が別途発生します。
ネット証券なら非常に安いですが、大手証券会社で取引する際は通常の国内株と比べてかなり高い場合があるので、しっかり営業員に確認してください!
最後に
米株編いかがでしたでしょうか?
異国の株を買うわけですから、最初はどうしても慣れない部分があると思います。
ただ、一度慣れてしまったらもう米株の虜になることでしょう。
僕が現役の時は、日本株より米株を売買している声の方が多いくらいでした。
ただ、投資の基本は分散投資です。
米株だけに偏るとリスクが高くなりますので注意してください。
今後も米株に関する情報も発信していきますので、ぜひお楽しみに!
お問い合わせフォームも作成中ですので、ご不明点があれば何でも聞いて下さい^_^
ではでは
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