どうもいけちゃんです。
最近は僕のブログでも取り上げていますが、世界はコロナ一色ですよね…
筋トレ好きの僕としてはジムに行きにくいのがしんどいです(*_*;
そういうわけでだいぶ間が空いてしまいましたが、久しぶりの【運用商品】シリーズでございます。
入門編で債券の基礎知識に関してお話ししました。
特に飾りのない通常の債券を「ストレート債」なんて呼んだりしますが、債券にはストレート以外にも色んな変化球があります。
あり過ぎてどれを打ったら良いのか分からなくなるほどです…
そこで今回はパートを2つに分けて、債券にはどんな種類があって、どういった方におススメなのかについてお話ししていこうと思います!
債券の種類は特徴別でカテゴリー分けをしています。
尚、この記事では内容をより分かりやすくするため、政府保証債や縁故債など証券会社が基本的に扱っていない超マイナーな債券については解説を割愛している部分があります。
キーポイント
債券の種類を理解し、自分に合った債券を選ぼう! |
利金の支払い方法
利金の支払い方法に特徴がある債券は以下の3つです。
🔹利付債
🔹割引債
🔹ディスカウント債
利付債
その名の通り利率が付いている債券です。
だた、利付債も固定利付債と変動利付債の2種類に分かれます。
入門編でお見せしたこちらの条件例は利率が1.38%変わらないため、固定利付債になります。
一方で、
これが変動利付債の例になります。
最初の5年間は固定ですが、それ以降はその時点での金利情勢によって利率が変動するといった条件が付いています。
✔こんな方におススメ
・固定利付債
→もらえる利金が途中で減るリスクは避けたい方。今後金利が下がると考えている方。
・変動利付債
→今後金利が上がると考えている方。
固定利付債の場合、金利が下がると銀行預金等の利息も減るため、債券の利率の魅力が増し、債券価格が上がりやすくなります。
金利が上がった場合はその逆ですね。
なので、将来的に金利が上がると考える人は変動利付債を選んだ方が良いことになります。
割引債
こちらは全く利金が付かない債券で、ゼロクーポン債とも言われています。
(証券マンはよく略してゼロポンって呼んでます。ゼロポンってなんかかわいいですよね…笑)
利金が無い代わりに、通常よりも安い単価で買うことが出来ます。
入門編で説明しましたが、債券は満期時には価格が100で返ってきます。
例えば、単価80円の割引債を1,000万円分購入した場合、支払金額は800万円になります。
それを満期まで所有したら、価格100円で金額1,000万円返ってくるので200万円儲かった!
ということになります。
なかなか魅力的ですよね!
ただ、割引債は基本的に満期までの期間が長く(10~30年)、また新規ではなく市場に出回っている既発債として買うケースがほとんどになります。
✔こんな方におススメ
→金利情勢を気にしたくない方。定期的な利金収入よりも中長期的な資産形成をしたいと考えている方。
ディスカウント債
ディスカウント債は利付債と割引債の両方の性質を持った債券です。
僕が見てきたものだと大体利率は0.5%/年が多かったと思います。
ただ、利率が低い分、こちらも安い単価で買うことが出来ます。
価格は上記の割引債よりかは利金がある分、多少高くなります。
肌感覚としては割引債の価格が80円だとしたら、ディスカウント債は90円くらいと言ったところでしょうか。
✔こんな方におススメ
→基本的には金利動向に左右されず中長期的な資産形成をしたいが、気持ち利金収入もお小遣い程度に欲しいな…という方。
通貨や国籍
発行体がどの通貨で債券を発行するのか、はたまたその発行体が国内か海外かどこで債券を売り出すのかによって債券の種類が異なります。
🔹円貨建て債券
🔹外貨建て債券
🔹ユーロ円債・サムライ債・ショーグン債
🔹二重通貨建て債券(デュアルカレンシー債)
円貨建て債券・外貨建て債券
円貨建て債券はシンプルに、円で買って利金も円で受け取って、最後満期になったら円で返って来る債券のことです。
外貨建て債券はそれが全て外貨で行われるというだけです。
円建てと比べて多少リスクが上がる分、利率は高めのことが多いです。
これが外貨建て債券の例です。
利率は外貨ベースでの数字になっています。
✔こんな方におススメ
・円貨建て債券
→為替リスクを回避したい方。今後為替が円高になると考えている方。
・外貨建て債券
→より高い利金収入が欲しい方。今後為替が円安になると考えている方。為替リスクを許容できる方。
僕が大変お世話になったお客様の中には、日本は借金が多くて円は信用できないから外貨で運用したい。
また、円ではなく外貨で資産を相続したい。
こういったニーズの方もいらっしゃいましたね!
ユーロ円債・サムライ債・ショーグン債
こいつらがまたややこしいんですよ…笑
ただ、内容が理解できると結構面白いので、債券の知識を増やしたい方は是非覚えておくと良いと思います!
「ユーロ円債」は海外の発行体が日本国外で円建てで発行する外国債券のことです。
これがユーロ円債の一例です。(割と条件良いじゃん…)
ちなみに名前になっているユーロは、あの通貨のユーロとは何ら関係ありません。
自国の通貨が海外で取引される場合、その取引市場を「ユーロ市場」と呼ぶことに由来しています。
「サムライ債」は海外の発行体が日本で円建てで発行する債券のことです。
これがサムライ債の例です。
さっきからイタリア共和国とかスロバキアとか発行体が結構いかついですね~
最後に「ショーグン債」は海外の発行体が日本で外貨建てで発行する債券のことです。
これは僕らがよくイメージする外債ですよね!
例えば、バンク・オブ・アメリカが発行体の米ドル建て債券とか、オーストラリア・コモンウェルス銀行が発行体の豪ドル建て債券とか。
ユーロ円債とかサムライ債は正直そんなに銘柄数は多くありません。
ただ、発行体が海外なので地政学的なリスクもありますから、発行体が国内の円建て債券より多少利率は高いかなって感じです!
✔こんな方におススメ
ユーロ円債・サムライ債
→為替リスクは回避したいけど、利金収入はある程度欲しい方。
ショーグン債
→前項の外貨建て債券と同様。
二重通貨建て債券(デュアルカレンシー債)
このいかにも難しそうな名前の債券は、
払い込みと利払いの通貨と、償還金の通貨が異なる債券のことです。
国内で且つ個人向けの債券は買う時と受け取る利金は円で、償還金は米ドルとか豪ドルみたいなケースがほとんどです。
ただ、最近では判定日の為替によって償還金が円か外貨かが決まる仕組みの付いた債券が多いですね。
それがこちらです。
この債券は払い込みと利払いは円ですが、償還時の通貨は以下の法則に則って決定されます。
つまり、この債券を買った時の為替と同じあるいは円安ドル高であれば円で償還。
逆に、円高ドル安であったら外貨で償還。
というルールです。
ちなみにこの円と外貨の条件が全部真反対の債券をリバースデュアルカレンシー債と言います。
✔こんな方におススメ
→比較的短期間で高い利金収入が欲しい方。複雑な仕組みを理解し、為替リスクを許容できる方。将来為替が円安(リバースの場合は円高)になると考えている方。
最後に
まずはpart1、皆さんお疲れ様でした。
債券は本当に色々な種類があるのがもうお分かり頂けたと思います。
しかし、債券は中長期的な資産形成をする上で欠かせない存在であり、その時々の金利や為替の状況で使い分ける必要があるのでぜひ、マスターして頂けたらと思います!
part2では特殊な条件を持った債券と、最近債券の取り扱いを強化しているネット証券についてお話ししていきます!
遅ればせながら、ブログトップページ下部にお問い合わせフォームを設置したので、ご不明点やご意見があればご一報下さい^_^
ではまた!
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